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業務支援だけではないメールアーカイブソリューション ~スパムメール編~

スパムメールとは?
スパムメールの危険性と被害にあわないための7つの対策を徹底解説

スパムメールをはじめとした迷惑メールによる被害が拡大しています。個人情報を多く取り扱っている企業では、スパムメールへの対策は必要不可欠です。

 

この記事では、スパムメールへの対策を強化したいと考えている企業の担当者に向けて、スパムメールの概要や危険性、対策などを解説します。個人情報を適切に取り扱うために、ぜひ役立ててください。



スパムメールとは?

スパムメールは迷惑メールの一種です。ここでは、スパムメールとはどのようなものであるか解説します。

 

宣伝などを目的とした迷惑メール

スパムメールとは、広告や宣伝のために、不特定多数の相手へ向けて大量に送信されるメールのことです。コストをかけずに簡単に送信できるため、多くのスパムメールが送信されている状況です。

 

スパムメールは、メールの受信を希望していない人に対しても一方的に送信されています。内容が悪質なものも多く、問題になっています。

 

スパムメールの名前の由来

スパムメールの「スパム」は、アメリカの食品会社が販売している缶詰のハムの商品名である「SPAM」に由来しています。1970年代には、イギリスのコメディ番組で「SPAM」のコマーシャルをネタにしたコントが放送されています。レストランのオーダー時に「SPAM」を連呼する様子が話題になりました。

 

その結果、スパムは迷惑行為を繰り返す様子を表す言葉として認知されるようになり、スパムメールという名称が生まれました。

 

フィッシングメールとの違い

フィッシングメールは、詐欺行為を目的としている迷惑メールです。本物のWebサイトに似せた偽のWebサイトへ誘導し、IDやパスワードの入力を求めるのが典型的な手口です。個人情報が盗まれるだけでなく、勝手に商品を購入される恐れもあります。

 

フィッシングメールには緊急性を装う件名がつけられているなど、焦って偽のWebサイトへアクセスしてしまう人は少なくありません。

 

スパムメールが送信されてくる理由

世間にはメールアドレスを収集する専門業者がおり、さまざまな方法でメールアドレスを集めています。ここでは、なぜスパムメールが送信されるのか解説します。

 

メールアドレス収集用のサイトにアドレス登録をしている

Webサイトのなかには、メールアドレスの収集を目的として運営されているものもあります。無料のサービスに登録し、知らぬ間にメールアドレスを収集されてしまうパターンもめずらしくありません。

 

ランダムなメールアドレスが自分のアドレスと一致している

アルファベットや数字などをランダムに組みあわせて送信元のメールアドレスを生成し、スパムメールを送ってくるケースもあります。この場合は、ユーザー自身が注意していてもスパムメールが届く可能性があります。

 

スパムメールの危険性

スパムメールにはさまざまな危険性が潜んでいます。スパムメールによる被害は拡大しており、個人情報が盗まれたり、詐欺の被害にあったりするケースも増えています。これにより、端末がウイルスに感染する場合もあります。

 

スパムメールの危険性は対策により回避できます。ここでは、スパムメールの危険性について解説します。

 

リンクをクリックする危険性

スパムメールには、メール内にあるリンクをクリックすると、ウイルスに感染するものがあります。ウイルスに感染すると、自社が保有している個人情報などが流出するなどのリスクが発生します。

 

また、リンクをクリックした事実をスパムメールの送信者が把握できる仕組みになっており、その後さらに大量のスパムメールが届く恐れもあります。

 

添付ファイルを開く危険性

スパムメールの添付ファイルを開いた場合も、ウイルスに感染する恐れがあります。これには、ウイルスに感染していることにすぐ気づかず、社内全体に感染が広がるリスクもあります。

 

添付ファイルを開く際には、必ずメールの送信元を確認しましょう。自分だけでなく社内全体で危険なウイルスに感染しないようにする必要があります。

 

本文を開く危険性

スパムメールは、本文を開いただけでもウイルスに感染するケースがあります。特に、Webサイトで使用されているHTMLで書かれているメールには、ウイルスが仕込まれている恐れがあります。

 

ウイルス感染を防ぐためには、メールの本文を開く前に信頼できる送信元かどうかを確認しましょう。

 

返信する危険性

返信するためにスパムメールを開けば、その時点でウイルスに感染する恐れがあります。また、返信すると相手から詐欺のターゲットとして認識され、さらに悪質なスパムメールが大量に送られてくる可能性も高まります。

 

スパムメールだと判明したメールには、絶対に返信しないように注意しましょう。

 

スパムメールの被害にあわないための7つの対策

スパムメールの被害にあわないための具体的な対策について解説します。実際に対策する際の参考にしてください。

 

セキュリティソフトを最新の状態で利用する

スパムメールによる被害を防ぐためには、セキュリティソフトを使用しましょう。セキュリティソフトは常に最新の状態にしておき、アンチスパム機能を有効にします。端末やソフトウェアの脆弱性を狙うウイルスもあるため、プログラムをこまめに更新することも大切です。

 

サーバーのフィルタ設定を行う

送信されたメールは、まずサーバーに保存されます。はじめにメールソフトがサーバーへアクセスして、それからパソコンなどがメールを受信します。サーバーでフィルタを設定しておけば、スパムメールがメールソフトに届きにくくなります。

 

すべてのスパムメールを遮断できるわけではありませんが、フィルタ設定は無料でできるものもあります。

 

迷惑メールのフィルタ設定を行う

同じようなスパムメールが何度も届く場合は、迷惑メールのフィルタを設定する方法もあります。この設定では、メールアドレスや件名などを条件とし、メールの受信を拒否します。

 

フィルタを設定していると、迷惑メールが送られてきても自動的に迷惑メールフォルダに分類されます。これにより、ほかのメールと間違えてクリックするリスクを減らせるでしょう。

 

不審なメールは開かずに削除する

不審なメールが届いたときは、開かずに削除しましょう。件名を見て怪しい部分があるメールは、決して開いてはいけません。送信元に心当たりがない場合も、スパムメールである可能性が高いです。

 

気がついた時点で削除すれば、誤って本文を開いたり、リンクをクリックしたりするトラブルを回避できます。

 

添付ファイルとリンクは開かない

不審なメールの添付ファイルやリンクは、開かないよう気をつけましょう。すでに触れたとおり、スパムメールの添付ファイルやリンクを開くと、ウイルスに感染する恐れがあります。知らない相手からメールが届いたときは、特に注意が必要です。

 

安易に添付ファイルやリンクをクリックしないようにし、送信元をよく確認したうえで適切に対応しましょう。

 

スパムメールの危険性を理解する

スパムメールの被害にあわないためには、危険性を正しく理解しておくことが大切です。スパムメールによる最新の詐欺の手口や実例を把握しておきましょう。警視庁や内閣府はWebサイトで情報を発信しています。

 

スパムメールに関する情報は、Twitterでも収集できます。なお、これには誤った情報やデマも含まれている可能性があるため、惑わされないようにしてください。

 

メールアドレスの登録を安易に行わない

無料でサービスを提供しているWebサイトでは、メールアドレスを収集している可能性もあります。インターネット上には悪質なWebサイトも存在します。無料のサービスには安易にメールアドレスを登録しないようにしましょう。

 

メールアドレスを登録する必要があるときは、運営元が信頼できるかどうかチェックすることをおすすめします。

 

スパムメールの見分け方

スパムメールはどのように見分けたらよいのでしょうか。ここでは、スパムメールの見分け方について解説します。

 

差出人のアドレスを確認する

心当たりのないメールが届いたときは、差出人のメールアドレスをチェックしましょう。普段やり取りしていないアドレスや、知らないアドレスから送信されている場合は注意が必要です。

 

また、郵便局や宅配業者など、実在する企業を装っているケースもあります。差出人のアドレスが正しいかどうかよく確認しましょう。

 

宛先名を確認する

大量に送信しているスパムメールでは、宛名がメールアドレスになっている場合も多いです。そもそも宛名を記載していないケースもあります。メールが届いたら宛名を確認し、不審な点がないかチェックしましょう。

 

件名を確認する

スパムメールの件名には、思わずクリックしそうになる文字が含まれています。件名に「請求書」「重要」「契約更新」など記載されていても、安易に開かないように注意してください。身に覚えがないメールは、件名にかかわらず無視しましょう。

 

日本語が不自然ではないかを確認する

スパムメールは、不自然な日本語で書かれているケースも多いです。

 

ただし、最近は手口が巧妙になっており、違和感のない日本語が使用されているスパムメールも増えています。そのため、日本語が自然かどうかだけでなく、相手のメールアドレスや件名などもチェックして総合的に判断しましょう。

 

添付ファイルを開いてしまった時の対策

スパムメールの添付ファイルを開いてしまったときは、冷静に対応しましょう。ここでは、具体的な対策について解説します。

 

1.パソコンをオフラインにする

添付ファイルを開いてしまったら、まずはパソコンをオフラインにしましょう。ウイルスに感染しても、インターネットとの接続を切れば外部へのデータ流出を食い止められます。また、ほかのパソコンへウイルスを感染させるリスクも防げます。

 

2.セキュリティソフトのスキャンを行う

セキュリティソフトを使って、添付ファイルが原因でウイルスに感染していないか確認する方法です。スキャンの結果、ウイルスが検出された場合はセキュリティソフトが示す指示に従って対応します。

 

3.セキュリティソフトのサポートに問い合わせる

セキュリティソフトの指示に従って対策したものの、ウイルスを検知できたかわからない場合もあるでしょう。自社で判断できなかった際は、セキュリティソフトのサポートに問い合わせましょう。

 

リンクをクリックしてしまった時の対策

スパムメールのリンクを開いてしまったときも、焦らずに必要な対応をとりましょう。ここでは、具体的な対策について解説します。

 

1.誘導先のWebサイト上で何もしない

基本的には、スパムメールのリンクをクリックしただけなら何も起きません。トラブルは、リンク先のWebサイトで情報を入力したり、ダウンロードや連携を行ったりした場合に発生します。リンクを開いてしまったら、ページは早急に閉じましょう。

 

2.ウイルス感染していないか確認する

ウイルス感染が発覚したら、まずはセキュリティソフトでスキャンしましょう。感染したパソコンはオフラインにして、セキュリティソフトのサポートに問い合わせます。添付ファイルを開いてしまったときと同様に、Webサイトが表示されても情報は入力しないように注意してください。

 

個人情報等を入力してしまった場合の対処法

スパムメールを経由して個人情報を入力してしまったときは、サービスの利用停止や情報の変更が必要です。銀行口座やクレジットカードの情報を入力した場合は、口座やカードの使用停止を手続きしましょう。

 

IDやパスワードを入力した場合は、文字列を変更して不正アクセスができないようにします。

 

まとめ

スパムメールは自社にとって驚異となる場合もありますが、事前に対策して被害を防ぐことが可能です。万一、スパムメールを受信したり、リンクをクリックしたりしても情報は入力せずに冷静に対処しましょう。

 

スパムメールの被害の事例としてウイルス感染してしまったパソコンが気づかぬうちに今度はスパムメールの発信者として乗っ取られてしまうケースも報告されています。パソコンのウイルス対策はもちろんのことですが、異常なメールのやり取りは日々のメールのバックアップ(メールの運用状況の見える化)を実施していることで早期発見・早期解決につながります。テックリンクのメールタンク®3は、電子メールを取り巻くさまざまなリスクから企業を守ります。クライアントPCの設定変更や、大幅なネットワークの変更作業は不要で導入が可能です。スパムメールの対策をご検討中の方は、ぜひ資料をご請求ください。

 

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